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各支部近況報告   


東京都公立小学校退職教頭・副校長会
会 長 野沢 宏冶
一、会員数  四一名(平成三十年度)
二、組織の維持
 (一)会報(年二回発行)
 (二)現職の副校長さんの大部分は、退職会の存在を知らない。そこで、現職副校長会の五月の「総会」、二月の「研究発表会」に参加し、退職会の存在を知らせる。また、七月頃に「現職副校長幹事会」に参加し、各地区幹事の副校長さんを通して退職会の存在を知っていただく。
 (三)毎年二~三名の入会者はあるが、退職後五年間は再任用や嘱託員として週四日は勤務している。そのため、会の行事等に参加できない。
三、主な親睦会 
 (一)新会員歓迎会・忘年会・新年会・潮干狩り・歴史探訪グルメ旅(浄土宗九品佛、浄眞寺)・座禅会(相国寺東京別院)
四、主な活動
 (一)上記の親睦会の他、連合会(小・中・都立学校)として、東京都教育庁に「要請書」を持参する。要請事項 一.退職した教頭・副校長への処遇。 二.現職にある副校長職への処遇 三.教育一般にかかわる提言。
五、入会のお誘い。
 (一)これまでは、三月に退職される副校長さんの勤務校に葉書で入会案内を送付していたが、昨年度退職者は自動的に入会とした。
六、運営資金
 (一)年会費 三〇〇〇円ですが、毎年十数名の未納者がある。
 (二)事務局(現職副校長会)との相談
    毎年、退職者に事務局から退職祝い金として一万円相当のものを贈呈している。今年度から、そのうちの五〇〇〇円を退職会に、そして、三年間は会費無料、会報年二回、その他総会、   親睦会等の案内を送付する。四年目に再度入会案内をする。
 ※ 自動的に入会した副校長たちが参加しやすいように、今年度の「定期総会」を土曜日に設定した。


東京都公立中学校退職教頭・副校長会
  会 長 相原 一矢
一会員数(平成三一年四月現在)
   三七十名(三一年度入会者二六名)
    全国会員数 五九名
二年間の主な取り組み
  (一)会報の発行
  (二)幹事会
  (三)定期総会
  (四)研修旅行
  (五)自主研修
  (六)観桜会
  (七)都庁要請訪問
(小・ 中・高都退教連)
  (八)全国公立学校退職教頭会事務手伝い等
  (九)その他(東京都公立中学校副校長会定期総会への参加)
三 組織としての課題
・新規加入者の参加も増えてきてはいるが、会員総数の割には各会合への参加者が限定されつつある。
・教頭・副校長として経験してきたことを役立てる機会、場所。
・教育現場との交流の機会(現職副校長職務の現状理解等)。
・新しい教育に関する情報収集。
・教育機器の研修。
四 その他(東京都の現職副校長の勤務実態)
  平成三十年度の東京都の実態調査では、実質勤務時間が一二時間以上の副校長が八十.六%。その内割合が高いのは、十三~十四時間である。
  年次有給休暇の取得日数
十日未満が、七十.七%。
    その内、五日未満が四四.八%である


静岡県公立小中学校退職教頭会
    会 長 長屋 梅子

静岡県退職教頭会の現状と課題
 少子高齢社会が進み、六五歳以上の高齢者が総人口の四分の一を超える中、今まさに高齢者である退職教頭会は如何に生きるべきかが問われている。
 以前から社会貢献をと呼び掛けられてきてはいるが、どれほどそれに反応しているのか、はたして積極的に応えているのだろうか、会報に一つ二つ紹介してくださっても全体把握には至らない。
 
 そこで静岡県退職教頭会は実態調査に踏み切った。
  十二支部中七支部の回答を得、下記のように纏めることが出来た。
【貢献項目・貢献活動内容】 回答延べ人数 548名
1.学校教育活動(幼・小・中・高) 回答83名
   ▼楽器演奏指導▼教育相談▼学校評議員▼学校環境指導員▼子ども見守り隊
   ▼クラブ活動指導▼行事等での子供預かり保育▼登下校の交通安全指導
   ▼現職教頭会事務局勤務
2.地域活性化貢献 回答数176名
   ▼農協役員▼○○協会事務局員▼町内会役員▼地域公園・河川の県境整備
   ▼公民館・社務所等清掃▼シニアサポート役員▼地域合唱指導
   ▼子供会・老人会役員▼教育振興会役員▼祭実行委員会奉仕
3.社会教育関係 回答107名
   ▼文化財管理指導主事▼青少年悩み相談員▼郷土史研究歴史施設役員
   ▼文化協会事業振興支援▼茶道教室講師▼市民俳句大会役員及び選者
   ▼日本語教室指導員
4.神社仏閣代表管理 回答数30名
   ▼地域の神社総代、菩提寺役員
5.各種団体役員 回答52名
   ▼退職・現職教職員互助組合役員▼退職教頭会役員▼退職女性教職員の会役員
   ▼退職公務員連盟役員▼美術協会役員▼日中友好協会役員
6.福祉施設支援 回答29名
   ▼障害者施設支援▼ユネスコ事務▼社会福祉施設館長▼託児ボランティア
7.生きがい・趣味の会 回答30名
   ▼書道教室幹・鎌倉彫▼手もみ茶作り、折り紙活動▼カントリークラブ
   ▼山歩き会・旅の会・菊花会の世話人▼生き生き体操▼自彊術
   ▼ウインドアンサンブル▼コーラス会員▼文芸散歩▼小物作り等の手芸
   ▼ワークピア絵・絵画クラブの講師▼国民年金の会▼日本舞踊名取
8.市・町・県等自治会からの委嘱 回答33名
   ▼高齢者の生涯学習講師▼体育協会運動指導員▼国体役員▼交通安全推進協会支援
   ▼公民館・体育館・図書館等の支援▼児童会館指導員・視聴覚センター指導員
   ▼保護司・民生委員・児童委員・人権擁護委員としての活動
   ▼防災指導員
9.その他 回答8名
   ▼モニター▼女性ネットワーク奉仕▼医療施設奉仕

○ 現役時代に培った様々の技能・能力を生かして、社会に還元する活動にこれほど多くが携わってきた、または現在も携わっているということであり、積極的に地域社会に貢献する傍ら、趣味・生きがいを求めて、人生を豊かに生き抜こうとしている静岡県の退職教頭会の皆さんの底力を感じている。
○ 誰もが避けて通れないもの、高齢者が遭遇せざるを得ない最大のものは、
   ㊀ 健康への不安・心の病
   ㋥生きがいの喪失
   ㊂ 孤独
  この障害を低く抑えて幸せな生涯を創り出す責任は、ほかならぬ高齢者自身であるという認識を持って、社会や組織と関わる中で己を生かしていくことが大切である。
○ 社会貢献活動は、そうした意味でも重要な価値を持つものであり、それは円満な人間関係を生み出したり、仲間の獲得にも繋がったりしていくものと信じている。
○ 今回の調査で、多くの仲間が強い行動力を持って社会貢献活動に励んでいることを知り、働く人口減少時代に、高齢者が積極的に体を呈していることは、微力であっても若者を支え、国を支えていることに変わりなく、このことに誇りを持ちたい。


岐阜県公立学校退職教頭会
   会 長 松橋 愼吾

秋田大会おめでとうございます  
(一) 岐阜の現状報告
一) 岐阜県は、NHKドラマ「麒麟が来る」で来年度は全国版です!
「美濃を制するものは天下を制する」とカリスマ斎藤道三。「天下布武」を理想に、井ノ口を岐阜町、稲葉城を岐阜城と改める織田信長。その信長に謀反し、「三日天下」の明智光秀など・・・・。戦国時代の英雄が描かれます。ラマは、「織田がつき、羽柴はこねし天下餅、食うは家康」などの戦国武将と、下克上最後の役者で、天皇制を救う生涯現役を謳う「明智光秀」の活躍を、どのようなドラマ仕立てになるのか楽しみです。
二)三一年度を振り返る
 不肖の松橋「会長体制の二期目が昇任され2期目が承認(一期二年)され、さらに会員のための組織にと新たなる決心をしたところです。素敵な元号「令和」が、私ども退職教頭会にも、夢と希望の光明を与えてくださったように思うものです。
 昨年は、やや会員数の減少傾向に落ち着きが見られた年でした。六地区あった地区が二地区になったとはいえ、その地区内の結束・絆が強くなったようです。
 幸い、広報「一〇〇号」の『記念特別号』が刊行でき満足です。会報のタイトル「薄墨櫻」の心は、開花の最終段階素敵な薄墨色に咲ききること、何度もの枯渇を多くの人の支えで乗り越えていること(今夏の台風被害の倒壊で危惧!)。それに、古代からの(大老木)木の美です。まさに、私ども「岐阜県公立学校退職教頭会」の真骨頂で、「支え合い」「行き切る」「老成」と思うものです。
 今一度、大先輩の「岐阜県公立学校退職教頭会」のこの『薄墨桜』に秘められた心に戻り、さらに躍進しようと、未納入会員にも働きかけ、より一層の「躍進・飛躍」を思うものです。
 (二)全国(秋田大会)に期待して
  あれから一年、「会長提案」がどのように話し合われるか楽しみです。また、各県、支部での素晴らしいご実践に学びたいものです。

  〈参考〉
   広報『薄墨櫻一〇〇号記念特別号』について「薄墨櫻」通巻一〇〇号発行おめでとう
  暫くしますと、『薄墨櫻一〇〇号記念』特別号という冊子が発行されます。只今、山田和一事務局長の下に、原稿が集まり、愈愈、会員・読者の皆さんが楽しみに読んで頂けるように、読みやすい機関誌が誕生します。
 ところで、当初の編集の目標は、
  ㊀県退職教頭会の歴史を振り返り、諸先輩のご苦労を探り、今後の活動の原動力としたい。
  ㊁『一〇〇記念誌』の発刊に協力し、さらなる会員としての誇りと自覚を持つ場としたい。
 この目標に向かって、一年前の構想の実現を目指して参りました。構想音大きく異なったようですが、積極的に寄稿して頂いた方のご厚意に添うよう、また、心待ちされている会員・読者の皆さんに応えられるように、「真心」をお伝えするように最後の詰めに入っております。
 一二~一三人の「ご寄稿」の欄に続いて「資料編」として、生みの苦しみ「退職教頭会遠隔史」、入念な会則「岐阜県公立学校退職教頭会会則(平成元年~三年当初)」、平成二年岐阜で全国大会開催「全退職の歩み(代議員大会含む)」、ご苦労様「役員一覧(会長及び事務局の広報」との構想です。
 新元号スタートの「五月代議員会」当日に、各会員に届くよう手配させていただく予定です。山田事務局長さん中心に、新旧本部役員で取り組まさせて頂きました。
          文責  県会長 松橋 愼吾

※上文は、この『薄墨櫻一〇〇号記念』特別号の刊行に際し、会員各位にお伝えしたものです。
 薄墨櫻とは
日本三大櫻とは、福島の三春滝櫻、山梨の山高神代櫻とこの桜です。四五〇年頃二六代継体天皇のお手植えで、樹齢一五〇〇年と言われる歴史ある桜です。近年では、大正初期の大雪や伊勢湾台風(昭和三四年)で枯渇の状態を乗り越えました。
例えば、女流作家宇野千代さんらの努力や樹木医のご努力で美しい花を咲かせています。あの美しさは、本当に見事です。樹高一六.三m、幹囲九、九m、枝張り南北二五m、東西二七mのエドヒガンザクラです。この桜は、白、ピンクと咲き、散るときに淡墨色と三変色する魅力です。当時の退職教頭会の大先輩は、日本の未来を背負う子どもを、「教頭会の力で、変化に対応し、起死回生・不死鳥の如く、世を照らそう。」と命名されたのでしょう。


岡山県公立学校退職教頭会
      土谷 一治
一 組織の充実
 (一)組織力を高めながら、支部活動の活性化を図る。
   年一回以上の集会(支部総会や懇親会など)を行い、連絡網を確立して、連帯感を深める。
 (二)役員会を、二回以上開催して、組織の充実に努める。
    (新入会員を増やす→六五歳からの勧誘活動)
    複数回にわたる文書による勧誘
二 福利・厚生の充実
 (一)広報活動について、『福寿草』の一層の充実に努める。(二)旅行委員会の活動の充実を図り、親睦旅行についてより多くの会員に参加の機会を提供する。(三生涯学習を充実し、生き甲斐と潤いのある人生のための研修を図る。会員による講演等の工夫で参加者を増やす。
三 叙勲に関する運動(参考と取り組み)
  薩摩藩がパリ博覧会などで勲章のやりとりをおこなう情況で、勲章制度をもたない明治政府はあわてて、明治八年二月、勲章を制度化するための詔勅を出す。
  『朕惟フニ凡ソ国家二功ヲ立テ顕ス者宜シク之ヲ褒賞シ以テ之二酬ユヘシ』・・・勅令
  明治八年四月、太政官布告第五四号
  『勲章従軍記章制度の件』で、わずか二ヶ月で、我が国の勲章制度が成立したのです。
  この明治八年の「勅令と太政官布告」が、勲章制度の運用の基準となっている。
  一九四六年五月三日 幣原内閣、閣議決定 生存者叙勲停止
  一九四六年十一月三日 公布新憲法七条「天皇の国事行為」七項「栄典を授与すること」・・・栄転制度がない戦後、歴代の内閣が勲章制度の成立をはかったが、廃案になっていた。岸内閣では、衆議院 は通ったが、参議院で廃案。
  一九六三年七月一二日、池田内閣で閣議決定で政令として復活。
  二〇〇二年八月七日「栄典制度の改革」が、小泉内閣で閣議決定された。
  二〇〇三年五月二〇日「勲章授与基準」が示された。
  その発令日は、生前に勲章が授与されているように擬制されている。
  死亡叙勲の対象となるべき者は、年齢制限がない外は、基本的には春秋叙勲の場合とおおむね同様である。
  また、本来、死亡に当たっては叙位・叙勲は一体のものであるが、春秋叙勲及び高齢者叙勲において既に叙勲がなされた場合にあっては、再叙勲の基準に該当する場合を除き、叙位のみの取り扱いとなる。
緊急叙勲
  緊急叙勲は、風水害、震火 災その他非常災害に際し、身命の危険を冒して、災害の最大防止救援等に努め、顕著な功績を挙げた者、その他特に著名な功績を挙げて、緊急に勲章授与することが必要な者などを対象とする叙勲である。
 (二)褒 章(略)
四 叙勲(叙位)の申請
(一)候補者の基準{学校教育関係}
    以下の条件をすべて満たす者であること。
  ㊀教育関係に従事した年数が三十年以上である者
  ㊁高等学校以下の公立学校長及び校長経験者に準ずる教頭の職にあった者
  ㊂校長、教員、教育委員会の職員として、我が国の学校教育(公立学校)の振興に貢献し、特に功績が顕著である者
  ㊃犯罪者、犯罪容疑者、社会的不道徳等、国民感情にそぐわない者でないこと。
(二)申請に要する書類
  ㊀ 功績調書 ㊁ 履歴書 ㊂ 除籍抄本
  ㊃ 刑罰等調書 
  ㊄ 団体の規模及び事実の規模等調書 ㊅ その他
手順の流れ
最終勤務校が作成→提出→市町村教育委員会が作成→提出→県教育委員会→文部科学省(文部科学大臣)→内閣府賞勲局
(三)提出期限(提出先 県教育委員会)
  ㊀ 春秋叙勲(生存者叙勲) 
・春の叙勲・・・前年の五月三一日まで
     ・秋の叙勲・・・前年の一一月三〇日まで
㊁ 高齢者叙勲
満八八歳の誕生日の二ヶ月前の五日まで
㊂ 死亡叙勲 死亡日を含めて七日以内


佐賀県公立学校退職教頭会
   会 長 池田 ミヤ子
一 全国大会のお礼
  平成三十年五月十六~十七日、若楠香る佐賀の地で初 めての全国大会開催。
  佐賀県公立学校退職教頭会(楠和会)三十有余年の歴 史に大きな足跡を残すことができた。
  全退教会長山浦朝日様からの感謝状贈呈は、佐賀の退 職教頭会(楠和会)の生みの親の上野先生をはじめ、長きにわたり要職を務め、この会の発展のために貢献していただいた五名の先生のご恩に報いることができた。あの日のやり遂げた満足感、充実感で喜び、自信、誇りに満ちた会員みんなの笑顔が懐かしく思い出される。全退教役員の皆様方、前回開催の山口県の役員の皆様方の大きなご協力、ご援助、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
二 組織の維持と拡充
 (一) 新会員の加入

 

   佐賀県は一〇〇名前後の会員数を保ってきたが、年金支給時期が六五歳から順次今や七〇歳になろうとしており、再雇用が当たり前になってきた今日、非常に厳しい状況になってきている。若い退職教頭先生の加入促進活動は次の若い人を加入させる大きな力になる。現在の楠和会組織を維持発展させるためには、毎年加入者を増やすことに努めたい。
 (二)組織の維持
   組織の維持については、ここ数年うれしいことが続いている。本部役員、理事、幹事、監事、総会の講師等、若い会員の加入・活躍である。このことは、おおいに会を活性化している。維持して行くには、ビジョンを持って次の役員を育てていくことや、魅力ある退職教頭会つくりを常に心がけていくことが大事なことと思われる。振り返ってみると、本部役員のみで会の運営がなされていた時、役員の高齢化・病気等で行き詰まってきた平成二十一年に全会員総括役の専門部が導入された。
   年間三大行事と直結の広報部・懇親旅行部・新年宴会部の三つである。二年スパンで、各地域が担当。これは、一人一人の意識化を高め、各活動が目に見えて活発化した。今までの縦のつながりに、各地域の先生方との連携で仕事を担当することで、横のつながりが生まれてきた。
   年に一回の広報誌の発行・一泊旅行・新年会並びに作品展の内容に、次々と英知が注がれ、充実すると共に会員自身やりとげた満足感ひいては、これが所属感をもたらし、魅力ある教頭会づくりにつながっていった。
 この運営に若手が担ってくれていることは、組織の維持に大きな後押しとなっている。この大きな力を継続していく事が重要であり、そのためには、新会員の加入増加を第一に念頭においていかなければいけない。又、組織を維持していく上で重要な視点は、歳入と歳出のバランスである。
 平成二八年五月に会則を見直し、米寿会員の会費を免除から半額の二五〇〇円に、慶弔規定の香典を一万円から五千円に変更することで安定した事業運営ができている。
三、福利厚生と研修
  ベースにあるのは魅力ある退職教頭会づくり。上記の専門部の先生方の企画提案で、充実した活 動がなされて、会員一同参加し、おおいに楽しませてもらっている。勿論、本部役員も専門部のどこかに属し、一緒に活動している。
 平成三十年度の事業は次の通りである。
五月の全国大会佐賀大会。
六月の総会。この時の講話は、先輩の先生に学ぶ場として位置づけ、山本三夫先生「日本語の妙」の感銘深いお話をしていただいた。
楠和会旅行は、全国大会佐賀大会開催もあり、例年と違い総会と抱き合わせで六月実施。旅行部企画の日田温泉方面は、本当に充実・かつ親睦友好を深める思いで深い一泊二日であった。
一月の新年宴会は、作品展は会員の力作が並び、趣味や演芸の披露とチコちゃんまで出て平成最後の新年会にふさわしいものになった。
広報誌も五二号を刊行。読み応え十分。どの行事にも新しい会員の参加が増え、活気かおる。
これからも、行事への参加や活動を通して、お互いの健康と長寿を確かめあい、元気を喜び合う会にして行きたいと思う。
四、叙勲問題について
  長年ご苦労されてきたことを思えば呼び続けることも大事と思う。今回の全国足並みを揃える取組は大きな前進であり、今後活用方法を考えていきたい。佐賀は、平成二九年から実施の全退教会長感謝状表彰で勧めていきたいと思っている。
五、魅力ある楠和会(退職教頭会)、誰でもが入りたくなる楠和会になるために
 (一)若い会員を増やすことで魅力ある退職教頭会になる。そのための取組として年度最後の現職教頭会理事会に出席。勧誘パンフレットを夭死し、退職教頭の魅力ある活動を伝えたり、退職予定教頭の情報を入手。役員を中心に二月上旬から学校訪問。
 (二)定期総会後の歓迎懇親会へのご招待  
 (三)専門部活動の定着


広島県公立小中学校退職教頭会
    会 長 上野 雅昭
 例年この時期に開催される総会は、各支部の活動状況を報告しあい、今後の活動計画を立てるともに、我々、退職教頭会が初心に立ち返る場であると考えています。
 すなわち「本会は、会員の親睦並びに福利厚生の増進を図るとともに、教育の振興に寄与することを目的とする」という会則第三条の精神を参加された会員で再確認する機会です。また、過去一年間に、各支部の活動や会員個人の活動がどのようなものであったかを交流する機会でもあります。
 私たち、会員は、いつまでも「生涯現役の心」を持ち続けたいと願っています。機会を捉えて、教育を語り続けることが、生きがいにつながるのではないでしょうか。
 退職は終わりではなく新しい事の始まりであると、捉えましょう。
 全国代議員会で、山浦会長が言われた言葉に、かつての経験で得た「知見」によって、子供や孫の未来が豊かになるよう、それぞれの会員が、今置かれている場所で、それぞれが出来る時間を見つけて、残された力で、出来る限りの範囲で、思うところを発信したり、実践しようとする。
 それこそが「生涯現役の心」を持ち続けることであると言われています。
 一昨年に、学習指導要領が、改訂されました。孫やひ孫たちの学習環境が、今までと変わります。退職した身とはいえ、関心を払っていたいと思います。身体は老化しても、心は老化させない。その支えとして、本会が大きく機能することを願っています。
 組織としては、会員の高齢化や入会者の減少傾向などの重い課題を抱えていますが、本会の討議を基盤として、活動の充実と組織発展の方向を目指せるよう、会長として、尽力する所存です。
 

山口県公立学校退職教頭会
    会 長 松岡 睦彦

 本年は、新会員三名で、総会員数二二九名となりましたことをご報告いたします。会員数が減少しつつありますが、会員ともども手を取り合い、励まし合って、今後の山口県学校退職教頭会の発展と、会員相互の親睦とをあわせて、有意義な人生を共に歩んでまいりましょう。
  本年度の重点課題として
 一 地区・支部活動を推進する。地区総会を開催する。各地区の連絡網を整備する。積極的に会員相互の親睦を図る。
 二 山口県かなめ会親睦交流総会を開催する。
  第三十回は第七地区(下関市・・国民宿舎「海峡ビユーしものせき」)、十月十九日(金)~二十日(土)に開催。会員相互の親睦、文化講演「郷土ゆかりの画家・狩野芳崖」下関市立美術館 学芸員が講師、生涯学習作品コーナー、親睦会などの内容
 三 組織の拡充を図る。新たな会員の加入を促進する。(会員減少に歯止めをかける努力をする。)
 四 親しみやすい会報を年二回発行する。
    七月(六四号)・十二月(六五号)
 五 叙勲申請への対応活動を行う。
  ・国会議員へ陳情(全国代議員会の前後)
  ・県教委(県教育長)・教育庁教育政策課への要請活動
  陳情の内容
   ○死亡叙勲 ○生存者叙勲 ○高齢者叙勲
   以上の三項目の叙勲を校長退職者に準じて教頭退職者にも対象とすること。
 六 財政基盤の確立に勤める。
  ・会費は年間 二、〇〇〇円とする。
  ・保険紹介活動
  ・退職者、更改者、新加入者の紹介をすること。
 七 全国公立学校退職教頭会代議員会への出席で連携を図る。
 八 中国地区公立学校退職教頭会を発展させて、連携して親睦を図る。 (鳥取県は未組織)
 九 山口県教育に寄与する。学校教育、社会教育、生涯教育など他の団体との連携・協力を図る。山口県教育会、山口県退職公務員連盟、教育委員会、小中学校・高等学校並びに各PTA、公民館、婦人会など機関や団体との連携を図る。

 この度の西日本大災害につきましては、広島県・岡山県・愛媛県・山口県の各地の水害被害は大変なことで、お亡くなりになった方にご冥福をお祈りいたしますとともにご遺族の方にお悔やみ申し上げます。
 

秋田県公立小中学校退職教頭会
    会 長 豊島 鈴子
 平成と同時にスタートを切った秋田県公立小中学校教頭会、確かな歩みのもと、平成三〇年六月十四日 、創立三〇周年記念大会を挙行いたします。
 秋田県退職教頭会創立三〇周年記念大会を迎えることができた全会員の喜びが、新しい時代を発展させる大きなエネルギーになりますように願い、令和の時代を迎えます。
一、組織の維持
  入会勧誘 平成二四年四月、退職者にお祝いの葉書投函、二五・二六・二七・二八・二九年 学校訪問・手紙発送・三〇年地区別学校訪問・手紙発送と入会勧誘の方法を工夫しています。この間に二十名余りの若い年齢層の皆さんが入会しまいた。
  教育の現場では、
  ㊀ 臨時的任用教員の制度生かしての勤務、一般教諭として勤務
  ㊁ 常勤講師・非常勤講師としての勤務など誠心誠意努めながら、秋田県公立小中学校退職教頭会に所属し、新しい時代に理想を持って組織推進の力を発揮しています。
   ありがたいです。
  講師をしている退職者の声
  教頭職の多忙さ・過酷さ、その学校の仕事ぶりを見るにつけ、それが年々増えてきているような気がします。退職者としてできるだけ、現場の人たちを助けてあげればいいと思います
二、学校訪問の歴史
 ㊀ 秋田支部二〇周年記念を迎えたときの初代会長のメッセージを思い返して
   児童生徒の感性を大事に、その付き合い方、教育改革は現場の学校からとの意気込みが伺えます。退職教頭会の支援することが山ほどあると考えます。
  学校現場を大いに盛りたてようではありませんか。現場を離れても学校教育に対する熱い思いを世に出して参りたいが、学校・家庭・地区それぞれが、教育方針を理解して、世界に誇れる日本の教育を退職教頭会として後押ししていこうではありませんか。
 ㊁ 秋田支部の学校訪問の歴史
   平成20年山王中 21年川尻小 22年日新小 23年保戸野小 24年土崎中 25年岩見三内小中学校 26年井川中学校 27年由利本荘市立岩城小 28年県立秋田キラリ支援学校 29年秋田市立桜中学校 30年井川義務教育学校
  学校長・教頭との連携を通して、学校長・教頭・教職員・児童生徒・地域の人々と退職教頭会とのつなぎ。時代の変化に即応した秋田の教育を研修するよい機会となりました。
三、秋田県小中学校教頭会との連携、秋田県教育委員会・秋田市教育委員会訪問については、計画的に課題を持って活動しています。


富山県公立小中学校退職教頭会
    会 長 山本 芙二子
富山県におきましては、一人や二人が止めるのではなく市など全体で多くの会員がまとめて止めていくことが多くなりました。発行している会報を通して全体で関わることができないか、皆で会報を作り上げていくこと、一人一人が何かに携わることによって意識を高め、会の存続を試みています。
 一人一人の考えや思いを書いていただいたり、書くことが難しい方には、そばに行って、お聞きしてまとめることをし始めて、現在で三分の一が過ぎたところです。
 止めたいといっている方がおられたり、市全体で止めたいとの意見が出たところへは、会長がおもむき、お話を聞いて、存続の意義を話したりしています。
 しかし、今のところでは、止めようがない状況です。魅力的な会にするのが出来ないことが原因かもしれません。
 考えて見ると、私たちの周りには多くの機関誌が発行されていますが、それに、多くの方が携わり、その方は大きな労力を費やしているのが現状です。私たちのこの会も同じではないかと思います。赤字になるほど無理をしないで、少なめにして赤字を減らしていくことをが、大切と考えます。それから、会費のことが話題になっていますが、私たちにとっては、増額は苦しいところです。


福島県公立小中学校退職教頭会
     会 長 丹治 和美
 東北地方には六件の県がありますが、この全国公立学校退職教頭会に入っているのは、二県(秋田県、福島県)です。
 平成二三年三月十一日に、東日本大震災が起きました。その後の原発の爆発によりさらに大きな事故が起きました。水素爆発のためにその日のうちに避難しました。
 避難した人は二~三日で帰ってくるだろうという思いで家を飛び出してきました。持って出たのはお金だけでした。後は何も持たずに家に残した避難しました。
 会員の皆は三十年~四十年住んで生活したところが一瞬のうちになくなり、見知らぬ土地になってしまいました。
 話をする人もいない、仕事もない状況で、何もすることがないため、夜と昼の生活が逆転してしまいました。
 精神的にもダメージを受け、十数名の方が亡くなりました。福島県もこのような状況の中ですので、会員の数も少なくなりましたし、各地区が無くなってしまいました。


三重県公立小中学校退職教頭会
      会 長 岡英昭
 会員は現状を維持しております。三重県内の支部を三部制にわけて、行事を行っています。各支部が意欲を持って取り組んでいます。
 研修会は年二回行っています。新しい試みとして今までの行事に加えて、「絵画」、「書」などを取り入れて活発化させています。
 退職教頭会の事務職員は、今までお願いしていた方が退職され、その方が引き続いて事務局員として勤務していただくことになりました。事務所も今まで通り現職の会長のご配慮で、教育文化会館の一室をお借りしています。退職の事務職員や事務所があることは活動も安定しています。


熊本県公立学校退職教頭会
  会 長  德永 信雄
(一)組織の維持と拡充について
  本県では、組織の拡充というより現在の組織をどう維持していくかが大きな課題である。会員の減少に歯止めがかからない。また、近年、教頭での退職は多いのであるが、県退職教頭会への加入者はごく僅かである。それで、従来の新規加入者への取組みを見直し、今年度退職予定者全員に年賀状や県退職教頭会への加入の案内状や食事会等を実施。
 組織委員長をはじめ、役員、会員一同一生懸命取組んでいる。
  しかしながら、加入者は、平成二九年度は退職者一八名中、三名、平成三十年度は退職者三十名中、二名、平成三一年度は、退職者二八名中、二名。このような加入の状況で本当にさびしい限りです。入らない理由で一番多いのが、無回答。
 その次が、「再任用になったから。」「教職関係と一切縁を切りたいから。」というもので、現職教頭の置かれている現状うかがわれる。個々、人によっていろいろ事情はあると思うが、それにしても加入者が大変少ない。また、高齢化で施設に入居等での退会者(三〇年度で九名)や会員の逝去(三〇年度五名)により益々会員数が減少している。今後いったいどうなるのか先が思いやられる。

(二)福利厚生と研修について
  年度初めにスタート会として、例年、熊本城で花見、簡単な懇親会を実施している。一日研修では、三十年度は、世界文化遺産に登録された天草の崎津集落の見学を行った。また、春、夏、秋、晩秋の年四回パークゴルフ大会を行っている。十一月には、熊本市内での居酒屋で懇親会を実施し、会員の研修と交流を深めている。
  慶弔関係では、会員の死去に伴い、弔電・弔辞・できる限り葬儀に参列している。慶事関係では、喜寿・米寿・白寿の方への賀寿者表彰を行い、本人家族から大変喜ばれている。
  編集関係では、会の活動状況や案内、新規会員の紹介・挨拶など会報を年二回発行している。記事・内容とも素晴らしい会報で会員から大変好評を得ている。

(三)叙勲問題への取り組み
  叙勲の要請活動は、熊本県だけでなく、全国公立学校退職教頭会、他都県・他機関と連携しながら、根気強く継続していくことが大切と考えている。数年前までは、毎年、県教育庁教育政策課へ、会長他役員数名で十二月中旬に叙勲の陳情を行ったが、現在は中止している。

(四)魅力ある退職教頭会にするために
  魅力・活気ある県退職教頭会にするためには、どうしていけばいいのかが今最大の課題である。会員の減少により、会の経費が縮小し、会の活動も限られている。このまま行けば、会の消滅を招きかねない。本当に、厳しい状況になってきている現状です。
  本会の会員と話し合いながら、魅力ある退職教頭会の
あり方を探っていきたい。




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